ダンプ・ダンプ什器・ダンプ展開(スーパーマーケット専門用語)

ダンプ・ダンプ什器・ダンプ展開(スーパーマーケット専門用語) スーパーマーケットの専門用語

スーパーマーケットで見かけるけどなんていうのかわからないのがダンプだと思います。

スーパーマーケットにおける「ダンプ(ダンプ什器・ダンプ展開)」とは何か紹介します。

ダンプ(ダンプ什器・ダンプ展開)

ダンプはスーパーマーケット等の小売店でよく見かけるものです。

ダンプとは?ダンプ什器とは?

ダンプ什器

ダンプとは、スーパーマーケット等の通路に置かれた、箱状の什器(陳列用の設備機器)のことです。大量に商品があることで安いのかな?と思わせてしまう効果があります。

上記写真のようにカップラーメンや缶詰、スナック菓子等が一見乱雑に網目状のカゴのような大きな入れ物に入って売られているのは見たことがあるのではないでしょうか?

このカップラーメンが入っている什器がダンプ什器です。

ダンプカーのダンプは「(荷物などを)どさっと下ろす」と言う意味があり、ダンプ什器も「どさっと商品を入れる」という意味合いからつけられています。

ダンプ展開とは

ダンプ展開とは

ダンプ展開とは、ダンプ什器を使い商品を魅力的に、そして安く見せるための売場作りのことです。

ただし一部のスーパーマーケットでは、主通路で特別に商品を陳列して売り込むことを「ダンプ展開」ということがあります。

例えば上記の写真のように主通路に棚を設置して、その時期に売り込むものを展開することをダンプ展開ということが極一部のスーパーマーケット・ホームセンター等であります。

ダンプ什器のいろいろ

関連販売としてその商品が本来あるべき場所ではない場所で販売されていることがありますが、その時にドサッと入れて展開するための什器全般をダンプ什器ということもあります。

例えばお刺身コーナーにメーカー名が入った段ボールで出来た箱の中にワサビが入れられて並んでいたり、お肉コーナーで焼き肉のタレのメーカー名が入った段ボールで出来た箱の中に焼き肉のタレが置かれているのを見たことはありませんか?

それらもダンプ什器・ダンプボックスと呼ばれるものです。

左(スマホなら上)の画像は販売されている「フロアーダンプボックス」と呼ばれるものです。

こういったダンプボックスはメーカーが販促資材として用意することが多いですが、関連販売のために店舗が購入することもあります。画像の「株式会社アドバンス」が提供している段ボール製のダンプボックスです。

なおジャンブルボックス・ペーパーワゴンと呼ばれることもあります。

ダンプ什器以外の呼び方

「スーパーで大量にカップラーメン等の商品が入れられているカゴの名前」で検索するとYahoo!知恵袋が1位になっていて「ワイヤーワゴン」というように説明されていました。

ワイヤーワゴン

確かにワイヤータイプのダンプは「ワイヤーワゴン」と一般的には言います。また「販売ワゴン」とも言われることはあります。

段ボールタイプでも「段ボールワゴン」と言う場合もあります。

また「ジャンブルボックス」ということもあります。ただジャンブルバスケットになると多段のものを指すことが多くなります。

ジャンブルバスケット

上記はドラッグストア等でよく見かけると思いますが「ジャンブルバスケット」と呼ばれる什器です。

ダンプ展開ということは、この場合ほぼありません。

またダンプは「投げ込み什器」と呼ばれることもあります。

投げ込み什器

上記写真の中央にあるスプレー缶が入っている什器は「投げ込み什器」として業者向けに販売されています。

参考:モノタロウ 投げ込み什器

ダンプの目的・役割

ダンプの目的・役割は大きく2つです。

  • ボリューム展開で安さを演出し大量販売する
  • 関連販売の促進

ボリューム展開で安さを演出し大量販売する

ボリュームを出して割安感を演出する目的がダンプにはあります。役割としては如何に多く販売するか?ということになります。

ボリューム感が無くなると逆に売れなくなるため、在庫が減ってきたら在庫を補充するか下の方に嵩上げのために箱等を置いてボリュームがあるように見せることが大切です。

関連販売の促進

関連販売のために小型のダンプ什器(段ボール製等)を使い買い上げ点数を増やすという目的があります。

特に生鮮3部門(農産・畜産・水産)のチラシ商品や特売商品の前に置くことで買い上げ点数を増やす効果があるので、生鮮3部門の責任者ときちんと連携を持つことが必要です。

チラシ期間や終了したり特売が終了した時は速やかに撤去することも忘れないようにしましょう。

以上、ダンプについてでした。

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