什器とは、様々な業界で使われる言葉ですが、スーパーマーケットにおける什器(店舗什器)は、様々なものがあります。
什器について
什器は、元々は仏教の什物に由来する言葉でしたが、それが一般化して日常生活に仕様される道具や食器、家具を指すようになりました。
またスーパーマーケットおよび小売業界においては、また違う意味合いで使われるようになりました。
(スーパーマーケットにおける)什器とは

スーパーマーケットにおける什器とは、売場を構成する棚やショーケース、冷蔵・冷凍ケースなど陳列のための設備・器具のことです。ただしこれは狭義の什器であり、広義の什器としては、レジ台やサッカー台、買物カゴなど店舗を構成する設備・器具も含めます。
一般的には狭義の売場の陳列のための設備・器具のことで代表的なものは下記のものがあります。
なお経費があまりかけられない会社だと中古の什器(中古什器)を使うところも少なくありません。
売場専用什器

売場専用什器はいろいろとありますが、例えば自転車を立体的にそして高い位置で見せる自転車専用什器がスーパーマーケットに限らずホームセンターや自転車専門店でも見られます。
レンタル什器

什器はかなり高く、例えば90cmのスチール製の什器でもしっかりしたものであれば10万円近くかかることもあります。
そのためスーパーマーケットや小売店専門に什器のレンタルを行っている会社もあります。
例えば期間限定で作る売場、ランドセルやバレンタイン、お中元お歳暮などの売場はレンタル什器を使用して作っていることが多いです。
なおレンタル什器は、期間限定だから買うよりは安いレンタル什器を使うという理由だけでなく、店舗で什器を保管するスペースがないからレンタル什器を使うということも多くなっています。
什器の役割・店舗によってイメージを変える
什器は店舗のイメージを作るものであり、店舗や売場によってイメージを変えます。
高級店には高級店用の什器
ディスカウントストアでもボックスストアだと如何にも安い什器を使っていることが多々あり、段ボールによる陳列が更に安っぽく見えることもあります。

対して高級品を扱うスーパーマーケットやオーガニック商品のみを扱う価格的に割高なスーパーマーケットだと高級感やナチュラルな雰囲気を醸し出すデザイン・色合いの什器が使われています。
これは店のコンセプトを伝える役割も果たしています。
ただし高級感やナチュラルな雰囲気を出す什器はオーダー什器といって、注文して作ってもらうこともあり、かなり割高な什器となっています。
扱う商品で変える什器

高級店でなくても扱う商品で什器を変更していることは多々あります。例えばスーパーマーケットの中には地元の野菜コーナー・地産地消というコーナーがありますが、そういう売場ではナチュラルな雰囲気を演出する什器がよく使われています。
品出しのしやすさを優先する什器

品出し(店出し)のしやすさを優先するための什器もあります。例えば上記は卵売場でよく見かける什器ですが、これはメーカーから仕入れた卵が台車ごと入れられるように工夫された什器と言えます。
安全性も什器には大切

什器で最も大切なのが安全性です。例えば家電売場だと壁面にテレビが並んでいることがありますが、重さで什器が曲がって落ちてきては非常に危険です。
重さに耐えられることは当然です。
またお客さんや従業員がぶつかった時に怪我しやすい什器でもいけません。たまに古い什器だと角の部分の金属がめくれていて、手が触れた時に切れてしまうような危険な什器を使っているスーパーマーケットもありますが、これは論外です。
従業員は常日頃から什器の安全性も確認することが必要です。
以上、什器についてでした。
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