媒体変更は、スーパーマーケットや魚屋さんなどで使われる小売業界の専門用語です。
売体変更について
ほとんどのIME(パソコンやスマホの文字入力のシステム)では「ばいたいへんこう」で変換出来ない言葉ですが、小売業界ではよく使われています。
売体変更とは

売体変更とは、販売しているものの形状を変えて販売することです。例えば先ほどまで加工せずにそのまま販売していたおろしてない・加工していない魚を2枚おろしや3枚おろしにしたりして「形」を変更して販売することです。
売体変更により規格・内容量・単位・商品名などの変更が行われます。
野菜でもキャベツを丸ごと販売していたけど、半分や4分の1にカットして販売すれば、売体変更したことになります。
売体変更にならないもの

例えば鰻の蒲焼を販売していて、加熱してご飯の上において「うな丼」にして販売する場合は、売体変更とは言いません。
また丸ごとの魚をお刺身にする場合も売体変更とは言わないのが一般的です。
形状が変わるというよりは、売るものそのものが変化する場合には「売体変更」とは一般的には言いません。
売体変更を行う理由
加工せずにそのまま売った方が手間がかかりませんが、なぜ売体変更をするかと言えば理由は大きく3つあります。
- 購入しやすくするため
- 付加価値をつけるため
- 売り切るため
購入しやすくするため

魚丸ごとが欲しい人もいますが、自分でおろせない人・自分でおろしたくない人は割といます。
キャベツにしても1玉だと多いという人もいます。
そういう人に対して魚をおろした状態にすれば購入しやすくなります。キャベツでも半玉や4分の1にすれば購入しやすくなります。
付加価値をつけるため

おろしていないサバやアジは1匹200円、でも綺麗に2枚おろし・3枚おろししてあるものは228円なら、どっちを買いますか?
もちろん人によって異なりますが、魚をおろせない人や面倒だと思う人なら28円の差ならと、おろした方を購入することも考えられます。
おろした状態という付加価値を与えることで、少し値段を上げて販売出来ることになります。
値段を同じにするにしても、おろしてある状態という付加価値がついてきます。
売り切るため
売れ行きが悪いと判断した時に売り切るようにするために「形」を変えて、販売します。
売れ残って廃棄するよりも利益は残りますし、商品の回転率を高めることになります。
魚の加工は特に夕方になる前に行い、夕食需要を狙って売り切るために行われるのが一般的です。
以上、売体変更についてでした。
売体変更が出来るスーパーマーケット・出来ないスーパーマーケットのメリット・デメリットは、インストア作業・アウトバックと基本的に同じです。
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