Suc(スーパーセンター)

Suc(スーパーセンター) 店舗形態

スーパーセンター(Suc)は主に地方の郊外近郊で展開されていることが多い基本的にはワンフロアで衣食住の品が買物出来る形態の店舗です。

Sucの定義や実際のSucとはどういう店舗なのか詳しく紹介します。

Sucについて

Sucは、SuC・SUCとも記載されることがありますが、どれも同じで特に違いはありません。SuCという記載はイオングループで主に使われています。

Sucとは

スーパーセンターの店内

Sucとは、Super Center(スーパーセンター)の頭文字を少し変則的にとったもので、基本的にはワンフロア(1階建て)で衣食住すべての商品が販売されている大型の店舗のことです。

細かい定義になると概ね下記の要素が付け加えられます。

  • 売場面積は概ね1500㎡以上
  • 基本的には集中レジのみで各売場のレジは無いか補助的なもの
  • ディスカウントストアと(食品)スーパーマーケットを一体化
  • 巨大な駐車場が併設されている
  • 衣食住以上の品揃え(ホームセンターやドラッグストア、カー用品なども取扱う)

ただし上記はあくまでも目安であり、上記の要件を満たしていない場合でもスーパーセンターを名乗っている店舗はいくつかあります。

元々はアメリカのスーパーマーケットNo.1と言われるウォルマートがスーパーセンターと言い出したことで、一般化しました。なおヨーロッパでは同じような業態の店舗を「ハイパーマーケット」と言うことが一般的です。

ただ日常使う立場からすれば、平屋の大きなスーパーマーケットという印象だと思います。

SucとGMSの違い

GMSの代表的な店舗の看板

GMS(総合スーパーマーケット)とSucは同じように見られることもありますが、業界的にはきちんと区分しています。

大きな違いとしては下記のようになっています。

  • GMSは多層階(2階建て以上)、Sucは基本的にワンフロア(1階建て)
  • GMSは基本的に売場単位でのレジ、Sucは基本的に集中レジ
  • GMSは駐車場が少ないことも多いけど、Sucは基本的に大型の駐車場がある
  • Sucは基本的にディスカウントストア的な要素を持つ

もちろん上記の要件を伴ってない店舗はGMS・Sucともにありますが、SucはGMSよりもより人の配置(つまり店員)を少なくすることで、安く売ることを前提にしています。

Sucの代表的な店名

イオンスーパーセンターの看板

Sucとして出店している代表的な店名(会社)は下記のところがあります。

  • イオンスーパーセンター:イオン北海道およびイオン東北
  • ベイシア:株式会社ベイシア
  • PLANT:株式会社PLANT
  • 綿半スーパーセンター:株式会社綿半ホームエイド
  • スーパーセンターオークワ:株式会社オークワ
  • スーパーセンタートライアル:株式会社トライアルカンパニー

Sucのメリット・デメリットからの今後の将来性とSucへの就職・転職

Sucにはメリット・デメリットがあり、それが今後の将来性へと直結している部分があります。

Sucのメリット

Sucのメリットとしては下記の点があります。

  • ワンストップショッピングが可能(1箇所ですべて揃う)
  • 駐車場が大きく車で行きやすい
  • 基本的にワンフロアなので上下に移動する手間が無い
  • レジを1回で終わらせられるので手間が少ないことが多い
  • 一般的なスーパーマーケットよりも安い傾向にある

メリットだけを見ると一見良さそうに見えます。

Sucのデメリット

Sucのデメリットとしては下記の点があります。

  • 店員が少なくて聞こうとしても人がいなくて聞けない
  • 車で行くことが前提で車以外だと不便なことが多い
  • ワンフロアが広すぎて疲れてしまう、その割に休憩出来るスペースが少ない
  • 思ったよりも安くないことが多い(スーパーと変わらない)

このデメリットがスーパーセンターの明暗を分けているとも言えます。

Sucの将来性

今、Sucとして人気があり業績を伸ばしている会社と、業績を悪化させているSucがありますが、割と明確な違いがあります。

それは業績を伸ばしているSucは、人口数十万人の都市の郊外で店舗を展開し、商圏人口がとても大きな場合です。

逆に人口が数万人から十数万人の地方の郊外で店舗を展開しているところは業績不振となっています。顕著な例として、イオンは北海道と東北からは既にスーパーセンター事業は撤退しています。

また2025年3月にイオンスーパーセンター株式会社がイオン東北株式会社に吸収合併(経営統合)されたのは記憶に新しいところです。

大型都市の郊外であれば、若い人もまだ多くSucの広さも苦になりませんが、地方で高齢者がメインの客層となっているところで、広すぎる店内・少なすぎる店員の店舗が普段から売上を確保出来る訳が無いことが立証されたような結果となっています。

将来性を考えた時に大都市圏近郊をメインにSucを展開している会社は将来性はあると言えますが、地方をメインにしているSucはあまり将来性が無いと言えます。

ただし地方でもスーパーマーケットの需要がなくなる訳ではなく、Sucという業態が難しいと言うだけです。

言い換えると少子高齢化の社会の日本においてSucは向いてないと言えます。

Sucへの就職・転職

Sucを展開している会社がどこをメインにして出店しているかで、ある程度の将来性は予測出来るので、きちんと需要があるところへの就職・転職なら問題ないと言えます。

もっとも会社というよりもどこの部署で働くか?ということの方が転職では有利に働くことがあります。例えば同じスーパーマーケット業界であれば、生鮮4部門(農産・畜産・水産・惣菜)なら転職で困ることはありません。

家電部門なら家電量販店への転職はそれほど難しい訳でもありません。

担当する部門での社内資格や国家資格を取って転職のきっかけにするという人もいます。

または小売であることの最大限の強みである販売力・マーケティング力を磨いてコンサル系の会社への転職を視野に入れて働くことで、大幅なステップアップも見込めます。

以上、Sucについてでした。

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