全国のほとんどのスーパーマーケットはスーパーマーケット業界用語で言えば、SSM・SMと呼ばれる業態です。
SSMおよびSMの定義や実際のSSM・SMはどういう店舗なのか詳しく紹介します。
SSM・SMについて
SSMおよびSMはともに食品スーパーと呼ばれる業態のスーパーマーケットのことです。
SSMとは?

SSMとは「Super・super market」の頭文字をとったもので、店舗内の食品売上構成比が70%以上であり、売場面積が目安として1700㎡以上の大型のスーパーマーケットのことです。
主に食品とトイレットペーパーやラップなどの日用消耗品で構成されている大型のスーパーマーケットがSSMと言えます。
食品以外、例えば暮らしの品や衣料品などの食品以外の店舗内の売上構成比が30%を超えてくるとGMS(General merchandise store・総合スーパー)と言います。
1700㎡以上と言われてもピンと来ないと思いますが、一般的な25メートル・6コースのプールが約325㎡と言われているので、25メートルプール5個以上の広さということになります。
またはコンビニの平均面積が160~200㎡なので、コンビニ8~10個くらいの広さと言えます。それなりに広いスーパーマーケットということが想像出来ますよね。
SMとは?

SMとは「Super market」の頭文字をとったもので、店舗内の食品売上構成比が70%以上であり、売場面積が目安として250㎡以上1700㎡未満の中小規模のスーパーマーケットのことです。
*売場面積250㎡以上は、経済産業省の業態分類表による(参考リンク PDF)
平均的なコンビニよりは広ければ、SMということになります。
SSMとSMの違いは?

SSMとSMの違いは基本的には面積ということになります。
- 1700㎡以上:SSM
- 1700㎡未満:SM
ただし1700㎡以上がSSMという定義は明確ではなく、会社によっては店名によって大型店・小型店としている場合があります。
全国的には、マックスバリュが店名で小型店・中型店以上としています。
- マックスバリュ:概ね500坪(810㎡)以上
- マックスバリュエクスプレス:概ね500坪(810㎡)未満
必ずしもこの面積通りではありませんが、概ねこれくらいの区分にしています。
店舗名だけでは判断出来ないSSM・SM
名前だけをGMSだと思うイオンやイトーヨーカドーでも店舗によっては、SSM・SMということもあります。
ミニスーパーと言われる都市部に集中してあるコンビニくらいの大きさのスーパーでも大きさから言えばSM相当の店舗もあります。
SSM・SM以外の分類
SSM・SM以外の分類として、大型店・中型店・小型店といった分類も様々なシンクタンク・業界団体 等で行われています。
大型店・中型店・小型店の区分はシンクタンク・業界団体 等で異なりますが、概ね下記のような基準で分類されています。
- 大型店:1000㎡以上
- 中型店:500㎡以上1000㎡未満
- 小型店:500㎡未満
上記とは別に売上規模で見る場合もあります。例えば
- 大型店:月商1億円以上(年商12億円以上)
- 中型店:月商5千万円以上1億円未満(年商6億円から12億円未満)
- 小型店:月商5000万円未満(年商6億円未満)
スーパーマーケットの年商の平均は15.6億円であり、売場1㎡あたりの売上高の平均が112万円ほどで考えると概ね面積的な区分と一致します。
SSM・SMの今後と将来性とSSM・SMへの就職・転職
SSM・SMは今後どうなるのか?といった予想とSSM・SMへの就職・転職はどうなのか紹介します。
SSM・SMの今後と将来性
SSM・SMに限りませんが、今後スーパーマーケット業界はより業界再編製へと動いていくことが想像出来ます。
スーパーマーケット業界が再編成の歴史とも言えるくらい、統合されてきました。
1990年代中頃まで業界1位・5位だったダイエーおよびニチイ(後のマイカル・サティ)が当時4位だったジャスコ(現 イオン)に吸収されたことは忘れさられてきていますが、小さな吸収合併はほぼ毎年スーパーマーケット業界では起きています。
特に今後、地方のスーパーマーケットは少子高齢化・過疎化の影響から激しく吸収合併が繰り返されると予想されています。
しかしスーパーマーケットそのものが無くなることは考えられず、需要は常にあります。
SSM・SMへの就職・転職
業界再編成は進むものの、就職先・転職先としてはどうか?と言えば問題ありません。
スーパーマーケット業界は比較的人手不足で常にどこかのスーパーマーケットが社員を募集しています。特に知識・技術を身に着けた人は転職しやすい業界です。
または小売であることの最大限の強みである販売力・マーケティング力を磨いてコンサル系の会社への転職を視野に入れて働くことで、大幅なステップアップも見込めます。
以上、SSM・SMについてでした。
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